誰もいない風景09
仕事だと思うと気が重くなる。自動販売機のところを右に曲がり、
メンタルクリニックで左に曲がる。ここの交差点の信号が長くかかる。
ピザ屋の前を通りまた信号を渡る。コンビニとドラッグストアが見えてきて、
亡くなった祖父母の家、とはいっても既に取り壊されているがその場所へ
近づく。途中にラーメン屋があったが、祖父はあそこからよく出前を取っていた。
続いて小学校と大きな公園を過ぎる。この公園ではお祭りも毎年開催し、
以前自分も行ったが終了間際だからといって冷凍水餃子をかなり安くして
売っていただいたことがある。ああいうラッキーなことがまたありそうだから
といって、可能であればお祭りの旅にこの公園へ足を運んでしまう。
公園を過ぎるとコンビニ、元本屋だったディスカウントショップ、
そして商店街へ入る。商店街をぬけると駅と巨大なデパートが
見えてくる。近くの踏切を通りたいが、そこは開かずで有名だから
駅構内を通って反対口へと出る。こっちの駅周辺はこまごまとした
地形と店の配置になっていて、なんだか怪しい雰囲気を醸し出している。
弁当屋を曲がり職場への階段を上る。ああ、気が重い…。