誰もいない風景
蝉の鳴く音が響く。もう夏だ。
車道には車が一台停まっている。青信号だが動く気配はない。
坂を下りてく途中に、民家と畑が見えた。この辺は
道で栽培した野菜を売り出しているところも多い。
木々で見えなかったが、大きな団地が視界に入ってきた。
白くなってる道路に白い壁の団地、
団地の端にはドラッグストアがある。
駐車場は昼間でも多少埋まっている。
自動ドアは閉まったまま、隣のガチャガチャが
太陽の光を反射して立っている。
照らしてる先は向かいの小学校かもしれない。
いや、厳密にいうと今は小学校ではなく公共施設
となって開放している。校庭だったところにボールが転がる。
先には本屋だ。少し涼んでいくには丁度いいぐらい中は冷えてるはず。
ドアを押しても動かない。今日は定休日か?